対人賠償責任保険

対人賠償責任保険とは、自動車を運転している際の事故などにより、相手にケガをさせたり死亡させたりして法律上の損害賠償責任を負った場合に相手への賠償としてお金が出る保険です。※相手とは自分以外の人(同乗者や家族は含まれない場合があります)を指します。
自賠責保険でも対人賠償は支払われますが、自動車保険(任意保険)の対人賠償責任保険は自賠責保険では賄えない金額を負担する場合にお金が出ます。 特に相手を死亡や後遺症を残すようなケガをさせた場合には億単位でお金がかかる場合があります。
なお、自分自身が運転中にケガをして自分で治療費を出さないといけない場合には、人身傷害や搭乗者傷害保険などが使用できます。

自賠責保険の不足分をカバーしてくれるのが対人賠償責任保険

法律で加入が義務付けられている自賠責保険の支払い限度額は、死亡事故の場合(被害者1名あたり)3000万円、重度後遺障害の場合(被害者1名あたり)4000万円、ケガの場合は(被害者1名あたり)120万円と決められています。 ところが、死亡事故や重傷事故を起こしてしまった場合、これらの限度額をはるかに超える億単位の賠償額になることもありえます。
もし、任意の対人賠償責任保険に加入していなければ、自賠責補償額を超えた金額はすべて加害者本人が払わなければならないのです。万一、死亡事故を起こして1億円の損害賠償請求が発生したとき、あなたには自賠責保険で3000万円まで支払れたとしても、残り7000万円は支払えるでしょうか。また、被害者に十分な補償ができるでしょうか?
「対人賠償責任保険」は相手の車に乗っている人、歩行者、同乗者など「他人」を死亡、または負傷させて法律上の損害賠償責任を負った場合、自賠責保険から支払われる保険金額をオーバーする部分について保険金が支払われます。
加害者がこの保険に加入していなかった場合、十分な賠償をすることができず、被害者本人はもとより、加害者本人も苦しむことが考えられます。対人賠償保険は自動車保険の中でもっとも重要な保険だといっても過言ではありません。 万が一に備えて、98.9%インズウェブの利用者も保険金額を「無制限」でお見積もりを取られる方が多いようです。

保険金の支払い対象はあくまでも「他人」

対人賠償責任保険は、「他人」を死傷させた場合に発生する損害賠償について賄う保険です。そのため、死傷したのが記名被保険者や運転者の配偶者や親、子供であった場合には補償の対象とはなりません。
例えば、自分の自動車でドライブにでかけ、中央分離帯にぶつかるという単独事故を起こした場合、この事故で助手席や後部座席に乗っていた妻や子供がケガをしても、その自動車の対人賠償責任保険の保険金はおりません。こうした場合、人身傷害保険や搭乗者傷害保険を使って補償を受けることになります。

同乗者への補償について

助手席や後部座席に乗っていた妻や子供がケガをしても対人賠償は支払われないと説明しましたが、仮に同乗者が「他人」である場合には対人賠償責任保険の対象となります。一律に「同乗者に対しては支払われない」ということではなく、「他人」か否かで判断が分かれます。

対人賠償を使うと等級はどうなる

対人賠償責任保険を使った場合、翌年度の等級は3等級下がり、事故有係数適用期間は3年加算されます。等級が下がると割引率が小さくなる(4等級以下は割増になる)ため、翌年の自動車保険料は高くなる可能性が高いです

飲酒運転での事故や台風が原因の事故の補償は?

飲酒運転の場合件数は減ってきてはいますが、いまだに飲酒運転で事故を起こす人もいます。飲酒運転で人身事故を起こしてしまった場合、対人賠償責任保険は支払われるのでしょうか?
「飲酒運転の場合、自動車保険は使えない」と思っている人もいますが、それは不正確です。「被害者救済」の観点から、対人賠償や対物賠償などの事故相手に対する補償については保険金が支払われます。一方で運転者本人に対する補償(人身傷害や搭乗者傷害など)については認識の通りに保険金は支払われません。
台風などの自然災害が原因の場合台風による暴風で車両があおられて隣接する車にぶつかり、乗っていた人にケガをさせてしまったという場合など、自然災害が原因として事故が起きることもありえます。この場合、原因が完全に自然災害であれば対人賠償責任保険では保険金は支払われません。なぜなら、原因が完全に自然災害である場合は「不可抗力」として法律上の損害賠償責任が発生しないからです。
対人賠償責任保険は事故で相手を死傷させて「法律上の損害賠償責任を負った場合」に、その損害賠償額について自賠責保険で支払われる額を超える分に対して保険金が支払われるものです。つまり、そもそも損害賠償責任が発生しなければ、対人賠償責任保険も支払われないのです。は不正確です。「被害者救済」の観点から、対人賠償や対物賠償などの事故相手に対する補償については保険金が支払われます。一方で運転者本人に対する補償(人身傷害や搭乗者傷害など)については認識の通りに保険金は支払われません。